クトゥルフ神話TRPGをオンラインで遊ぶために必要なもの
©いらすとや「TRPGをしている人々」
今回は、これからクトゥルフ神話TRPGを遊ぼうと思っている方や、オンラインセッションに挑戦しようと思っている方に向けて書いていく。以下の内容は、ボイスセッションをするために必要なもの、である。
必要なものリスト
- 人間:2人〜
- パソコン:人数分
- マイク:人数分
- 通話サービス:共通のものを導入しておく
- Webブラウザ:Flashが動作するもの
- オンラインセッションツール:どどんとふ
最低限必要なハードウェア
人間
人間については、あまり説明はいらないだろう。最低2人が必要になる。
ぼっちでは遊ぶことができない。さらに、我々は2時間〜5時間、長い場合はもっと時間を用意する必要がある。
集まった人間はGMとPLに分かれて遊ぶことになる。GMを担当する人間は基本ルールブックを所持・内容の基本的な理解をしておくべきであり、これはプレイヤーも同様である。
クトゥルフ神話 TRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: サンディピーターセン,リンウィリス,中山てい子,坂本雅之
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2004/09/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
※GMが許可すればルルブを持っていなくても遊ぶことは可能だが、「各種パラメータ・技能についての説明」や「キャラ作成の手順」、「戦闘と発狂のルール」などを共有するコストと、その詳細を知らないことから来る行動制限(例えば、ノックアウト攻撃など)を考えると、PLもルルブを所持・理解していることが望ましい。あなたがもし「TRPG」という遊びを自分のコミュニティに持ち込もうとしているのであれば、必要最低限のルールは伝え、面白さを体験してもらうことに全力を傾けるべきである。
パソコン
Webブラウザを閲覧可能なものであれば問題ない。後述するTRPGを遊ぶためのサイトにアクセスすることが可能で(Flashが正常に動作し)、通話ソフトの使用に問題がないものであれば大丈夫。
WindowsでもMacでもデスクトップでもノートでも特に関係はない。
※スマホを利用したオンラインセッションについて
スマホを使用したオンラインセッションは不可能ではないが、TRPGにおけるセッションの時間の長さによる通信量/バッテリーの問題や、演出上の問題(BGM・マップ・キャラコマ・共有メモの使用など)から各GM・PL間でそれぞれ工夫する必要がある。スマホを利用してのセッション環境の整え方についても後日記載する。
マイク
通話をするために必要なデバイス。
PC内蔵のものがある場合はほとんどそれで用が足りることが多い。音質がとても悪い・割れるなどの問題がない限りは既存のもので大丈夫だろう。イヤホンやヘッドフォンに付属しているものを使用してもいい。
※PCで通話すべき理由
通話はスマホで、オンラインセッションツールはPCで見ればよくない?という人もいるかもしれないが、後述する「どどんとふ 」でBGMを使用したいという方はPCで通話できる環境を整えるべきである。「会話とBGM」は同じイヤホンから聞こえた方がストレスがたまらないからである。
最低限必要なソフトウェア
通話サービス
インターネット回線を使用した通話をするためのサービス。
基本的には「通話」機能が使えれば良いので、自分たちにとって馴染み深いものを選んでしまって大丈夫。
筆者の身内では通話の安定度や音量調節の利便性などからDISCORDを使用している。
Webブラウザ
Flashが動作するものであれば基本大丈夫…なはず。最近(2017年2月?)Chromeでは自動的にFlashを無効にするアップデートがあったので、後述するセッションツールがうまく動作しない可能性がある。その場合はこちら(adobe公式サイト)を参考にしてFlashを有効化しよう。
導入すべき!どどんとふ
最後に、オンラインセッションをする上で最早欠かせないツール「どどんとふ」を紹介する。一応、通話さえできれば「オンライン上でセッションをする」ことは可能なので、「導入すべき!」と記した。が、オンラインセッションで遊ぶのであれば是非導入を検討すべきだ。
どどんとふ公式HP↓
どどんとふとは、オンライン上でTRPGを遊ぶためのツールが揃った「そりゃもうエグいくらい便利」なサービスである。クトゥルフ神話TRPG以外にもたくさんのシステムで遊ぶことが可能で、このサイト上でダイスを振ったりマップを変更したりBGMを流したりできる。
GMの立場からすると、PLたちのシナリオへの没入感を高めるために「背景」そして「BGM」で盛り上げたいと思うのは自然であり、このツールはそれらを行える機能が搭載されている。
過剰な演出は進行を遅らせるので自重すべきだが、適切な描写は遊ぶ側の気持ちを盛り上げることにもつながるだろう。
「どどんとふ」では公式鯖という「誰でも使えるプレイルーム」が用意されているが、時間帯によっては動作が重くなることがあるため「さくらインターネット」などで自分のサーバーを用意し、独自ドメイン下にどどんとふを設置するといいだろう。
年間1000数百円ほどで導入できるので、是非検討して欲しい。
あとがき
オンラインセッションをやる上で必要なものについてザッと書いてみた。
まとめると、どどんとふを使ってオンラインセッションをするなら「PCとマイクを使ってWeb通話」がいいよ!ということである。
「これからクトゥルフ神話TRPGを始めたい、友達の間に持ち込みたい」と考えている方は、とりあえず「PC+マイク+通話環境」さえ友達に用意してもらえれば後は自分の頑張り次第で満足度の高いセッションを用意することが可能、ということだ。
ぜひ、ルルブ、そしてシナリオを読み込み、「クトゥルフ神話TRPG」の魅力を存分に伝えてほしい。